会長挨拶

日本予防・栄養・嚥下理学療法学会合同学術大会2026
大会長山田 実
(筑波大学人間系 教授)
このたび、日本予防理学療法学会と日本栄養・嚥下理学療法学会は、2026年、東京にて合同学術大会を開催する運びとなりました。
本大会のテーマは「みち」。それは、これまで歩んできた実践の「道」、これから挑む「未知」、広がる多様な「途」、そして積み重ねた知識と経験に「充ち」た、理学療法の今とこれからを象徴する言葉です。本大会では、予防・栄養・嚥下理学療法の歩みを振り返り、現在を見つめ直し、そして次なる未来へと向かう「みち」を、ともに描いていくことを目指します。
いま、なぜ合同学術大会なのか。予防理学療法の重要性は、従来の高齢者支援や介護予防の枠を超え、あらゆるライフステージにおける健康づくりの核として拡大しつつあります。運動器、神経系、内部疾患、スポーツ障害など、多様な疾患領域において、治療のみならず、疾患の予防・重症化予防という視点が、かつてないほど求められています。そしてこの実践を確かなものとするには、栄養や嚥下機能の支援をはじめ、生活全体を支える多職種・他分野との連携が不可欠です。今回の合同開催は、まさにその連携を体現する場として企画されたものです。
本大会では、以下のような多様な視点を通じて、予防理学療法と栄養・嚥下理学療法の可能性を多角的に探求します。
- 睡眠、住環境、女性の健康、認知症、スポーツ現場など、多様なニーズへの実践的対応
- さまざまな領域における予防のアウトカム設定に関する議論
- デジタルヘルス、避難所支援、行政・地域との協働など、社会的課題への応答
- 働き方やキャリア形成を見つめ直すための対話の機会
親和性の高い二つの学会が合同で開催するからこそ可能となる、実践的かつ創造的な「みち(プログラム)」を、ともに築いていきたいと考えております。
本大会では、研究者・教育者・臨床家のみならず、地域・行政・企業、そして多職種・他分野の専門家との対話と共創が交わる場となることを目指し、交流から新たな連携や発想が生まれるような、参加型のユニークな企画も予定しております。
本大会が、ご参加いただくすべての皆さまにとって、理学療法の未来を見つめ、日々の実践に活かせる「“みち”しるべ」となることを心より願っております。皆さまのご参加を、心よりお待ち申し上げます。